東大英語 過去問ひとつかみ「和訳に挑戦」

きしゃこくさい先生

大学入試問題に出た英文の一部をピックアップする「過去問ひとつかみ」!きょうは東大!

上野みさき@高校生

東大?!えー、無理無理!無理ですう…

きしゃこくさい先生

えっ?東大なんて無理?全然そんなことないよ。英文はそれほど難解ではなくて、読解力、表現力が問われるのが特徴。きょうは「和訳」問題に挑戦だ!

上野みさき@高校生

えー、まだ全然乗り切りならないんですけどー(涙)

書いた人: 国際TVキャスター出身の英語教師
    (きしゃこくさい先生)

世界各地のニュースを取材してきました。

英語でも原稿を書き、英語のキャスターも務めた国際ニュース記者です。

愛称は「きしゃこくさい先生」。

独学メソッドを開発して、現場経験を積み重ねて、英語をマスターしました。

英語にとどまらず、中国語などの外国語も英語同様独学法で、通訳の国家資格まで取得しました。

1.東大英語 過去問:ひとつかみ

きょうの「ひとつかみ」は、こちらの文!

While it is true that traveling to the islands requires a certain commitment of time, the real reason I stayed away is that there were other places I wanted to visit.

全体の文章は、自分はNYに住み、ハワイに住む両親の元を久しぶりに訪れた、という内容。

まず、意味はすっと入ってきたかな? ポイントは、

▼「和訳せずに読め!」

—えっ?和訳の問題でしょ?そう。でも、最初から和訳しちゃだめ。

▼「原語のまま、感じろ!」ーこれも和訳せずに、英語のまま感じとれ、ということ。

さあ、読んでみよう。

2.東大英語 過去問:和訳せずに読め

While it is true that…

whileと見て、どんな言葉が浮かんだ?「〜の一方で」とかじゃないかな?でも、どう和訳するかは内容によってかなり変わる。どう訳すかはまずは考えない!whileときたら、何か2つの事が比較されるのかなあ、程度でOK!

読み方も、きしゃこく英語の「ひとりつっこみノーリターン」で読んでいく。

3.東大英語 過去問:
ひとりツッコミ ノーリターン

It is true that… それは本当だ。(何が?)その島々に旅行するのは(あっ、ハワイのことね)a certain commitment of timeをrequireする。。。。ん!?(笑)

あちゃー!?やばしっ! 全然わかんないぞ。

でもね、これでいい。まだ訳さなくていい!

まず、commitmentという単語はいろんな意味があるんだよ。

辞書を引いてみても・・・

commitment = 義務、誓約、約束、専念、深い関与、拘束・・・

なんじゃこりゃ。どれだろ?

どれかを決める前に、commitment という単語のイメージをまず掴んでみよう。

「なんかどっぷりと何かに関与している感じ、しっかりと関わってる感じ」かな?

4.東大英語 過去問:原語のまま感じろ!

答えを先に言うと、time commitmentで、時間の拘束という意味があるので、これはその意味なんだけど、仮にそれがわからなくてもいいんだ。commitmentとは、「なんかどっぷりと関係している”感じ”」という”感じ”だけで、とりあえずOK! それが、「言語のまま感じろ!」です。

require は「求める」とか「必要とする」か。でも、これもまだ和訳しない。

一定のcommitment of timeが求められる。一定の拘束時間が必要とされる、つまりある程度時間がかかってしまう、ということなんだけど、すぐに訳せなくても、「時間にどっぷりと関わる感じの状態が一定程度必要なのかあ(?)」ってな、程度の感覚で捉えておけば、それでよし。

5.東大英語 過去問:妄想ドラマ

そして、後半。

the real reason I stayed away is that there were other places I wanted to visit.

これは簡単かな。本当の理由は(何の?)私がそこに近づかなかったのは、他に場所があったから。行きたいところが。

前に勉強した「妄想ドラマ」も、しっかりやっておこう。頭の中でドラマを作るんだ。

NYから両親のいるハワイへ向かう機内で「かなり時間がかかるよなあ。でも、そんなことより自分は他に行きたいところいっぱいあったから、これまであんまり来なかったんだよなあ」とか思いながら飛行機に乗っている主人公の映像。

頭で映像を作ったら、さあ、和訳!

It is true that….は、「それは本当だ」なんて不自然な訳だよね。自然な言い方にすればいい。

「確かに・・・だ」とかね。

stay away …は、その場所から離れている状態だよね。でも、訳は「離れて・・」とかだと不自然だったら、「親を訪ねてこなかった」とか意訳してもいいよね。

(解答例)

「ハワイまで旅行するのは、確かに、ある程度の時間的負担になってしまうが、私が親を訪ねてこなかった本当の理由は、他に行きたい場所がいくつかあったことだ」とか、そんな感じの文章ができたかな?

6.東大英語 過去問:ポイント

きょうのポイント!

▼「和訳せずに読め!」 ▼「原語のまま感じろ!」

そう!単語の持つ意味の”感じ”を感じながら読んでいく。

そして、「妄想ドラマ」を作っておいて・・・

最後に、「日本語として自然な訳」を作る!

7.東大英語 過去問:
  英語キャスターこぼれ話

ところで、さっきの単語「commitment」。

日本語には、確かに訳しにくい言葉だよねえ。

でも、ニュースの英語では、よく使ってたなあ。

例えば、

The government’s commitment toward the tourist nation….

「観光立国実現に向けた、政府の取組」という感じかな。目標を立ててそこにどっぷりつかって頑張って達成する”感じ”!

あっそう言えば、ちょっと前にスポーツクラブのTVCMで「結果にコミットする」ってあったよね。「結果に責任を持つ」”感じ”。「結果を頑張って結果を出す」”感じ”・・・とかかな?

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