優先順位を決められないとき、どうする?|事実と解釈を分ける

優先順位を決められないとき、どうする?|事実と解釈を分ける

複数の仕事が同時に目に入る場面。
重要そうなものが並ぶほど、どれにも手をつけられなくなる。
その瞬間、いつもの判断が先に出ます。
でも、事実と自分の読みは同じものではありません。

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変えるのは事実ではなく、判断の順番

たとえば、締切が近い仕事と、将来の成果につながる仕事が並ぶと、どちらも重要に見えます。
そこで『何が一番大事か』だけを考えると止まりやすく、『今日どれを動かすと全体が進むか』へ問いを変えると判断しやすくなります。
感情や直感を否定するためではありません。
現実のどこまでが事実で、どこからが自分の読みなのかを確かめるためです。

強く働いている前提を言葉にすると、『優先順位には誰にでも通用する正解がある』です。
この前提がいつも間違っているわけではありません。
ただ、前提だと気づかず使うと、別の選択肢が見えにくくなります。
まず、確認できる事実と、自分が加えた解釈を分けます。

ナナイで見方をほどく

国語ルート|ナナイ(解く)|問題解決法
国語ルートは、言葉から視座を育てる体系です。
正式な流れは、「読む → 解く → 書き換える」です。
今回は、その中の「ナナイ|解く|問題解決法」に絞ります。
ナナイは、国語ルートの「解く」を担う問題解決法です。
何が起きているか。
なぜそうなっているか。
別の言葉にすると何と言えるか。
三つを行き来し、問題を大きな塊のまま抱えず、扱える形へほどきます。

場にナリキル。
場にナリキルとは、空気に合わせて自分を消すことではありません。
自分と相手だけでなく、その場の目的、関係、時間、役割、流れまで含めて全体を見ることです。
自分がどう評価されるかだけを主語にすると、選択肢は狭くなります。
場全体を主語にすると、話す、聞く、待つ、問い直す、順番を変えるなど、同じ状況でも別の行動が見えてきます。

ここで混同しやすいこと

でも、見方を変えれば何でも解決するわけではありません。
期限、権限、安全、相手の明確な拒否、数字上の制約は、そのまま条件として残します。
場を見ることは同調圧力へ従うことではありません。
場の目的を読んだ結果として、あえて違う意見を出す必要があることもあります。
一つの方法だけで現実のすべてを説明しないことが大切です。

小さく試して、あとで確かめる

今日の一手。
候補を三つに絞り、『今日止めると誰が困るか』で一つ選ぶ。
一度に全部を変えません。
まず一つだけ現実で試します。
そのあと、『選んだ一つを終えたあと、全体の滞りが減ったか』を観測します。
合えば残し、合わなければ修正します。

すでに使っている力。
日本の仕事や日常では、すでに『期限だけでなく、周囲への影響や次工程を見て順番を組む』という調整を使う場面があります。
そこへ新しい特殊能力を足すのではありません。
すでに使っている力を見つけ、必要な場面で意識的に使い直します。

読む。解く。書き換える。
その結果を現実で確かめ、必要なら修正します。
借りた方法をそのまま正解にせず、自分の現実に合わせます。
何を残し、何を変えるかは、最後に自分で決めます。

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