高校生を前にすると、文章を読んでも内容が頭に入らないとき、自分の見方だけで決めないために|相手への純粋な興味

高校生を前にすると、文章を読んでも内容が頭に入らないとき、自分の見方だけで決めないために|相手への純粋な興味

たとえば、高校生で、説明文で一文ずつ意味は分かっても、筆者が何と何を比べているかを見失うことがあります。
言葉の関係を読む必要があります。
相手の気持ちを当てにいかず、確認できる情報を一つ増やします。

ここで先に変えるのは相手ではありません。
自分が『こういうことだ』と決めた読みを、一度だけ仮説へ戻します。

目次

事実と、自分が足した意味を分ける

高校生。
長い文章を読み始めた場面。
高校生では、全部を同じ重要度で追い、途中で前の内容を忘れる。
同じ場面を、相手・場〈全体〉から見ると何が増えるかを探します。

たとえば、自分には拒絶に見える反応でも、相手側には迷い、忙しさ、別の優先順位があるかもしれません。
もちろん、都合よく解釈するためではありません。
『自分の読み以外にも説明がある』と置くだけで、次に確かめる事実が増えます。
純粋な興味は、相手を攻略する技法ではなく、まだ知らないものを残す姿勢です。

学習科学から見る。
人がどのような活動や環境の中で理解を深め、知識を使える形へ変えていくかを研究する学際領域です。
今回も、知っただけで終わらず、試す、確かめる、修正するところまでを学習として扱うと、実践につながります。

相手への純粋な興味

相手への純粋な興味。
正しさを押しつける前に、相手は何を見ているのかへ純粋な興味を向けます。
攻略ではなく、まだ知らない世界を知るためです。

日本の日常にある、小さな強み。
対立、因果、言い換えを拾って文章の骨組みを見る。
これは特別な才能というより、日常ですでに使っている調整です。
名前をつけて再利用できるようにします。

見方を変えても、相手や起きた事実そのものは変わらないのでは?
でも、その通りです。
見方を変えても、相手の意思や過去の出来事は操作できません。
変えられるのは、自分が次に何を見るか、どう関わるかです。
場を見ることは同調圧力へ従うことではありません。
場の目的を読んだ結果として、あえて違う意見を出す必要があることもあります。

次の関わり方を一つ選ぶ

相手の気持ちは、こちらから確定できません。
だから、推測を増やすより、確認できる事実と次の関わり方へ戻します。
視座を上げるとは、正解を当てることではなく、自分の位置だけで世界を閉じないことです。

現実へ戻す一手。
高校生で、相手の意図を決めつける前に、確認できる事実を一つ増やす。
そのあと、「相手についての推測と、実際に確認できたことを分けられたか」を観測します。
結果だけでなく、次の判断材料が増えたかまで見ます。

方法ではなく、判断原理を持ち帰る。
そのまま真似して終わらせません。
「相手についての推測と、実際に確認できたことを分けられたか」を見て、自分の現実に合う形へ変えます。
今回持ち帰る判断原理は、相手を決めつけず、次の現実で読み直せる余地を残すということです。

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この記事を書いた人

きしゃこく先生のアバター きしゃこく先生 報道記者出身の国語教師

報道記者として、東日本大震災の現地取材をはじめ、災害・危機管理や科学技術を取材してきました。現在は国語教師として、取材と教育で培った「読む・問い直す・書き換える」を軸に、大人が自分の現実を動かすための技術を研究・発信しています。

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