初めての仕事や企画に取りかかる直前。
失敗しない手順を全部決めてから始めようとする。
その瞬間、いつもの判断が先に出ます。
でも、事実と自分の読みは同じものではありません。
まず、事実と前提を二つに分ける
たとえば、新しい企画書を作るとき、構成、数字、相手の反応まで先に完璧にしようとして、ファイルを開いたまま時間だけが過ぎることがあります。
実際には、最初の粗い一枚がないと見つからない問題もあります。
感情や直感を否定するためではありません。
現実のどこまでが事実で、どこからが自分の読みなのかを確かめるためです。
強く働いている前提を言葉にすると、『始める前に、正しい方法を確定できる』です。
この前提がいつも間違っているわけではありません。
ただ、前提だと気づかず使うと、別の選択肢が見えにくくなります。
まず、確認できる事実と、自分が加えた解釈を分けます。
ナナイ|問題解決法
国語ルート|ナナイ(解く)|問題解決法
国語ルートは、言葉から視座を育てる体系です。
正式な流れは、「読む → 解く → 書き換える」です。
今回は、その中の「ナナイ|解く|問題解決法」に絞ります。
ナナイは、国語ルートの「解く」を担う問題解決法です。
何が起きているか。
なぜそうなっているか。
別の言葉にすると何と言えるか。
三つを行き来し、問題を大きな塊のまま抱えず、扱える形へほどきます。
すでにある力を使い直す
すでに使っている力。
日本の仕事や日常では、すでに『仮置きして相手へ見せ、反応を見ながら直す』という調整を使う場面があります。
そこへ新しい特殊能力を足すのではありません。
すでに使っている力を見つけ、必要な場面で意識的に使い直します。
相手にナリキル。
相手にナリキルとは、相手に同意することでも、自分の意見を消すことでもありません。
自分の解釈をいったん脇へ置き、その人には何が見えていて、どんな前提からその言葉や反応が出ているのかを仮置きする作業です。
相手の世界へ深く入ったあとには、そこへ固定されず、離見の見で一段高く見ます。
自分だけ、相手だけの二択をやめ、二つの世界を同時に置くことで、反応ではなく判断として次の一手を選びやすくなります。
試したあとに判断する
今日の一手。
完成版ではなく、15分で『たたき台1枚』をつくる。
一度に全部を変えません。
まず一つだけ現実で試します。
そのあと、『作って初めて見えた不足は何か、事前に考えていた不安のうち本当に起きたものは何か』を観測します。
合えば残し、合わなければ修正します。
でも、見方を変えれば何でも解決するわけではありません。
期限、権限、安全、相手の明確な拒否、数字上の制約は、そのまま条件として残します。
理解することと、要求を全部受け入れることは別です。
相手の前提を読んだうえで、確認する、断る、待つ、距離を取るという判断も含まれます。
一つの方法だけで現実のすべてを説明しないことが大切です。
読む。解く。書き換える。
その結果を現実で確かめ、必要なら修正します。
借りた方法をそのまま正解にせず、自分の現実に合わせます。
何を残し、何を変えるかは、最後に自分で決めます。
同じ悩みを別の場面で考える。
考えすぎて始められない
考えすぎて始められないとき、いま見えていないものは何か
考えすぎて始められないとき、いま見えていないものは何か

