説明を増やすほど伝わらない?|相手の前提を確かめるシンプルな方法|相手の視点

説明を増やすほど伝わらない?|相手の前提を確かめるシンプルな方法

翌日、頼んでいた資料が戻ってきます。

開いた瞬間、『違う』と思う。

こちらは結論を先にしてほしかったのに、相手は文字量を減らしている。

二人とも『分かりやすく』を目指したはずなのに、完成形は別でした。

まず息を吐き、音を受け取り、空間へ注意を広げます。

目次

説明しても伝わらないのは、なぜか

説明不足は確かに原因の一つです。

ただ、『分かりやすく』の意味を双方が同じだと思い込んでいれば、言葉を増やしてもズレの中心は残ります。

相手は文字量を減らすこと、自分は結論を先に出すことを考えていたかもしれません。

まず、確認できる事実と、自分が加えている解釈を分けます。

感情や直感を否定するためではありません。

現実のどこまでが事実で、どこからが自分の読みなのかを確かめるためです。

説明しても伝わらないとき、呼吸 → 音 → 空間をどう使うか

ととのいルート|切替|呼吸 → 音 → 空間

ととのいルートは、身体・状態・環境から視座を育てる体系です。

正式な構造は、「土台 → 切替 → 実践」です。

今回は、その中の「切替|呼吸 → 音 → 空間」に絞ります。

ととのいルートの切替は、「呼吸 → 音 → 空間」です。

固定された反応から少し離れ、注意を身体から音、空間へ開き、未来人・相手・場へナリキリやすくします。

まず息を吐き、自動思考を追いかける流れから距離を取ります。

次に音へ注意を開き、さらに空間全体へ広げます。

目的は何も考えないことではなく、自分中心の反応へ固定され続けないことです。

十分に状況を読んだら、まず息を吐きます。

次に音を受け取り、さらに空間全体へ注意を広げます。

「呼吸 → 音 → 空間」で、自分中心の反応へ固定され続けない余白をつくります。

現場で見えてきたこと

私は、現場で同じ出来事を見ても、人によって読み方が大きく違うことを何度も見てきました。

違いは知識量だけではなく、何を事実として見て、何を前提として置き、どこまで相手や場を含めて読むかにも現れます。

相手の前提を想像だけで決めつけない

でも、毎回相手の前提を丁寧に聞いていたら仕事が遅くなる、という問題もあります。

だから長い面談は要りません。

ズレやすい言葉だけを一つ確認します。

呼吸、音、空間は魔法のスイッチではありません。

強い痛みや体調不良を我慢するものでもありません。

必要な判断を放棄せず、読む余白をつくるために使います。

それでも、現実の見え方・理解・判断を増やすために使える範囲はあります。

一つの方法だけで現実のすべてを説明しないことが大切です. 確認できる事実、相手の反応、身体・状態・環境など、まだ変えてはいけない条件は残します。

説明する前に置きたい一つの質問

依頼するとき、『完成したら、読む人が何をできる状態にしたいですか』を一問置きます。

返ってきた成果物が違ったときも、訂正事項を並べる前に、相手が置いていたゴールを聞きます。

一度に全部を変えません。

まず一つだけ現実で試します。

そのあと、何が変わり、何が変わらなかったかを観測します。

合えば残し、合わなければ修正します。

次に似た現実へ出会ったとき、頭の中だけで答えを出し切る必要はありません。

「ひと吐きし、音を受け取り、空間へ注意を広げる」を使い、身体・状態・環境から視座を育てます。

土台。

切替。

実践。

そのうえで未来人・相手・場へナリキルし、現実の判断・行動へ戻します。

現実を確かめたうえで、何を残し、何を変えるかは、最後に自分で決めます。


社会人先生の全体像を読む

この記事で扱った一つの見方を、社会人先生の「現実を動かす技術」全体の中で読みたい方は、こちらへ。

https://note.com/kisha_koku/n/n3190b6bb805d

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