不安と自信が重なると、他人と比べて落ち込むとき、自分の見方だけで決めないために|世界観・自分観OSの更新

不安と自信が重なると、他人と比べて落ち込むとき、自分の見方だけで決めないために|世界観・自分観OSの更新

たとえば、不安と自信が重なる場面で、誰かの成果を知った瞬間、それまで納得していた自分の計画が急に遅く感じることがあります。
比較で変わったのは現実そのものではなく、現在地に与えた意味です。
感情を否定せず、感情の強さと現実条件を同じものとして扱わないようにします。

ここで先に変えるのは相手ではありません。
自分が『こういうことだ』と決めた読みを、一度だけ仮説へ戻します。

目次

『きっとこうだ』をいったん仮説にする

見方を変えても、相手や起きた事実そのものは変わらないのでは?
でも、その通りです。
見方を変えても、相手の意思や過去の出来事は操作できません。
変えられるのは、自分が次に何を見るか、どう関わるかです。
場を見ることは同調圧力へ従うことではありません。
場の目的を読んだ結果として、あえて違う意見を出す必要があることもあります。

たとえば、自分には拒絶に見える反応でも、相手側には迷い、忙しさ、別の優先順位があるかもしれません。
もちろん、都合よく解釈するためではありません。
『自分の読み以外にも説明がある』と置くだけで、次に確かめる事実が増えます。
純粋な興味は、相手を攻略する技法ではなく、まだ知らないものを残す姿勢です。

世界観・自分観OSの更新。
出来事だけでなく、自分がどんな世界観・自分観から意味づけたかを見直します。

相手と場からもう一度読む

不安と自信が重なる場面。
知人やSNSで誰かの成果を見た直後。
不安と自信が重なる場面では、相手の結果だけを見て、自分の現在地を遅れと解釈する。
同じ場面を、相手・場〈全体〉から見ると何が増えるかを探します。

認知心理学で仕組みをほどく。
私たちが情報をそのまま写し取るのではなく、注意・記憶・期待などを通して選び、意味づける過程を扱う学問です。
今回の場面では、事実と解釈を分けることで、自分がどこで意味を足したのかを見つけやすくなります。

相手の気持ちは、こちらから確定できません。
だから、推測を増やすより、確認できる事実と次の関わり方へ戻します。
視座を上げるとは、正解を当てることではなく、自分の位置だけで世界を閉じないことです。

次の関わり方を小さく変える

現実へ戻す一手。
不安と自信が重なる場面で、感情を消そうとせず、身体の反応と確認できる事実を一つずつ分ける。
そのあと、「感情の強さと、現実の条件を別々に見られたか」を観測します。
結果だけでなく、次の判断材料が増えたかまで見ます。

日本の日常にある、小さな強み。
他者のやり方から使える部分だけを取り込み、自分の現場へ合わせる。
これは特別な才能というより、日常ですでに使っている調整です。
名前をつけて再利用できるようにします。

方法ではなく、判断原理を持ち帰る。
そのまま真似して終わらせません。
「感情の強さと、現実の条件を別々に見られたか」を見て、自分の現実に合う形へ変えます。
今回持ち帰る判断原理は、相手を決めつけず、次の現実で読み直せる余地を残すということです。

同じ悩みを別の場面で考える。
人と比べて落ち込むとき
反応で、SNSに投稿するのが怖いとき、自分の見方だけで決めないために
SNSで人と比べて落ち込む人へ

  

社会人先生の全体像を読む
この記事で扱った一つの見方を、「現実を動かす技術」全体の中で読みたい方はこちらへ。
公式note|現実を動かす技術

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この記事を書いた人

きしゃこく先生のアバター きしゃこく先生 報道記者出身の国語教師

報道記者として、東日本大震災の現地取材をはじめ、災害・危機管理や科学技術を取材してきました。現在は国語教師として、取材と教育で培った「読む・問い直す・書き換える」を軸に、大人が自分の現実を動かすための技術を研究・発信しています。

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