親にイライラするとき、自分の見方だけで決めないために|世界観・自分観OSの更新

親にイライラするとき、自分の見方だけで決めないために|世界観・自分観OSの更新

たとえば、短い一言でも昔の記憶が重なると、現在の一言以上に強く反応することがあります。
いま言われたことと、過去から持ち込んだ意味を分ける必要があります。

ここで先に変えるのは相手ではありません。
自分が『こういうことだ』と決めた読みを、一度だけ仮説へ戻します。

目次

事実と、自分が足した意味を分ける

親から同じことを言われた場面。
言葉を聞いた瞬間、過去のやり取りまで一緒に浮かぶ。
同じ場面を、相手・場〈全体〉から見ると何が増えるかを探します。

たとえば、自分には拒絶に見える反応でも、相手側には迷い、忙しさ、別の優先順位があるかもしれません。
もちろん、都合よく解釈するためではありません。
『自分の読み以外にも説明がある』と置くだけで、次に確かめる事実が増えます。
純粋な興味は、相手を攻略する技法ではなく、まだ知らないものを残す姿勢です。

発達心理学から見る。
年齢や経験に伴って、認知、感情、対人理解がどう変化していくかを扱う学問です。
家族のすれ違いも『分かってくれない』だけで終わらせず、その人が今どんな経験や位置から世界を見ているかを読む補助になります。

世界観・自分観OSの更新

世界観・自分観OSの更新。
出来事だけでなく、自分がどんな世界観・自分観から意味づけたかを見直します。

日本の日常にある、小さな強み。
関係の歴史を抱えながらも、現在の言葉を現在として聞き直す。
これは特別な才能というより、日常ですでに使っている調整です。
名前をつけて再利用できるようにします。

見方を変えても、相手や起きた事実そのものは変わらないのでは?
でも、その通りです。
見方を変えても、相手の意思や過去の出来事は操作できません。
変えられるのは、自分が次に何を見るか、どう関わるかです。
理解することと、要求を全部受け入れることは別です。
相手の前提を読んだうえで、確認する、断る、待つ、距離を取るという判断も含まれます。

次の関わり方を一つ選ぶ

相手の気持ちは、こちらから確定できません。
だから、推測を増やすより、確認できる事実と次の関わり方へ戻します。
視座を上げるとは、正解を当てることではなく、自分の位置だけで世界を閉じないことです。

現実へ戻す一手。
返事の前に、今回言われた内容だけを一文にする。
そのあと、「過去の記憶を分けると、反応の強さがどう変わったか」を観測します。
結果だけでなく、次の判断材料が増えたかまで見ます。

方法ではなく、判断原理を持ち帰る。
そのまま真似して終わらせません。
「過去の記憶を分けると、反応の強さがどう変わったか」を見て、自分の現実に合う形へ変えます。
今回持ち帰る判断原理は、相手を決めつけず、次の現実で読み直せる余地を残すということです。

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この記事を書いた人

きしゃこく先生のアバター きしゃこく先生 報道記者出身の国語教師

報道記者として、東日本大震災の現地取材をはじめ、災害・危機管理や科学技術を取材してきました。現在は国語教師として、取材と教育で培った「読む・問い直す・書き換える」を軸に、大人が自分の現実を動かすための技術を研究・発信しています。

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