比較と反応が重なると、SNSを見ると人と比べて疲れるとき、考える前にできること|呼吸 → 音 → 空間

比較と反応が重なると、SNSを見ると人と比べて疲れるとき、考える前にできること|呼吸 → 音 → 空間

比較と反応が重なる場面。
他人の近況や成果が流れてくる時間。
比較と反応が重なる場面では、切り取られた結果を、自分の日常全体と比べる。
こういうときは、頭の中で答えを増やすほど、同じところを回ることがあります。
考える前に、いまの身体と注意がどこへ固定されているかを一度確かめます。

目次

考え続ける前に、状態を一度変える

たとえば、比較と反応が重なる場面で、旅行、仕事、家族の良い場面が続けて見えると、自分だけ停滞しているように感じることがあります。
見えているのは編集された一部です。
感情を否定せず、感情の強さと現実条件を同じものとして扱わないようにします。
感情や考えを消すためではありません。
今の反応を身体感覚として受け取りながら、そこだけに固定されない位置へ戻るためです。

ここで、メディア心理学を一つだけ使う。
情報の提示のされ方や接触の仕方が、注意、感情、判断とどう関わるかを扱う研究領域です。
情報が多いときほど、内容だけでなく、何度見たか、誰が言ったか、どんな感情で見たかも分けて考える余地があります。

2|ナリキル訓練〈意識〉。
無意識を利用するために、視座を育てる段階です。
今回はこの中の一つのノードだけを主役にします。

場ナリキル。
自分と相手だけでなく、場〈全体〉へナリキル。
全体として何が必要かまで視座を広げます。

呼吸 → 音 → 空間を一続きで使う

ととのいルート|身体・状態・環境から視座を育てる
ととのいルートは、身体・状態・環境から視座を育てる体系です。
土台は、お風呂・睡眠・食事・筋トレ・サウナ・散歩です。
全部を毎日行うのではなく、その日の状態に合わせて使います。
方法は、呼吸 → 音 → 空間です。
三つを別々の技法として対応させるのではなく、一続きの方法として、自分の位置への固定をゆるめます。
そのうえでナリキル。
深く入り、離見の見で高く見る中で、自分 → 相手 → 場〈全体〉へ視座を開きます。
未来人として判断し、行動しやすい心と身体を育てることです。
ととのいルートは、健康法そのものではなく、身体・状態・環境から視座を育て、呼吸 → 音 → 空間によって固定された自分の状態から離れ、相手にナリキリやすく、その中で場〈全体〉まで見やすくする体系です。

呼吸から、音へ。音から、空間へ。
息を吐いたあと、一つの音へ注意を預けます。
その音だけに閉じず、周囲の空間まで注意を広げます。
考えを消すのではなく、考えだけに固定された位置をゆるめます。

場にナリキル。
場にナリキルとは、空気に合わせて自分を消すことではありません。
自分と相手だけでなく、その場の目的、関係、時間、役割、流れまで含めて全体を見ることです。
自分がどう評価されるかだけを主語にすると、選択肢は狭くなります。
場全体を主語にすると、話す、聞く、待つ、問い直す、順番を変えるなど、同じ状況でも別の行動が見えてきます。
無意識を利用するために、視座を育てる。
その中核訓練が、ナリキル訓練。
ナリキリで深く入り、離見の見で高く見る。
そして、高く見て、具体へ下ろす。

ここで混同しやすいこと

でも、整えれば何でも解決するわけではありません。
何も考えない身体をつくることが目的ではありません。
必要なときに考え、必要なときに手放し、必要なときに動ける心と身体へ戻すための実践です。
場を見ることは同調圧力へ従うことではありません。
場の目的を読んだ結果として、あえて違う意見を出す必要があることもあります。
強い痛みや体調不良を我慢するための方法でもありません。
現実の条件はそのまま残します。

小さく試して、あとで確かめる

今日の一手。
比較と反応が重なる場面で、感情を消そうとせず、身体の反応と確認できる事実を一つずつ分ける。
その前に、一度だけひと吐きします。
呼吸 → 音 → 空間の順に注意を開いてから、その一手を試します。
そのあと、『感情の強さと、現実の条件を別々に見られたか』を観測します。
合えば残し、合わなければ修正します。

すでにできていることを拾う。
情報の見え方を意識し、自分の現実へ基準を戻す。
できていない部分だけを見ると方法が増えます。
まず、もう使えている部分を見つけてから足りない一手だけを足します。

一回で正解にしない。
自分の現実で一度試し、「感情の強さと、現実の条件を別々に見られたか」を観測します。
合えば残し、合わなければ直します。
視座を動かしたあと、現在の条件へ戻して一手を選ぶ。

このテーマを別の角度から読む。
LINEと夜が重なると、SNSを見ると人と比べて疲れる
SNSで人と比べて落ち込む人へ
人と比べて落ち込むとき

  

社会人先生の全体像を読む
この記事で扱った一つの見方を、「現実を動かす技術」全体の中で読みたい方はこちらへ。
公式note|現実を動かす技術

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

きしゃこく先生のアバター きしゃこく先生 報道記者出身の国語教師

報道記者として、東日本大震災の現地取材をはじめ、災害・危機管理や科学技術を取材してきました。現在は国語教師として、取材と教育で培った「読む・問い直す・書き換える」を軸に、大人が自分の現実を動かすための技術を研究・発信しています。

目次