初対面で会話が続かないとき、どうする?|事実と解釈を分ける

初対面で会話が続かないとき、どうする?|事実と解釈を分ける

知らない人と二人で話す場面。
面白いことを言おうとして質問が出なくなる。
その瞬間、いつもの判断が先に出ます。
でも、事実と自分の読みは同じものではありません。

目次

変えるのは事実ではなく、判断の順番

たとえば、話題が途切れた瞬間に焦って別の話を探すと、相手が出した言葉を深く聞く機会を逃します。
会話は新しい話題の数ではなく、一つの言葉をどう受け取るかでも続きます。
感情や直感を否定するためではありません。
現実のどこまでが事実で、どこからが自分の読みなのかを確かめるためです。

強く働いている前提を言葉にすると、『会話を続けるには、自分が話題を提供し続けなければならない』です。
この前提がいつも間違っているわけではありません。
ただ、前提だと気づかず使うと、別の選択肢が見えにくくなります。
まず、確認できる事実と、自分が加えた解釈を分けます。

ここで、社会心理学を一つだけ使う。
人の判断や行動を、本人の性格だけでなく、相手との関係や集団・状況との相互作用からも捉える学問です。
今回も、相手を一つの性格で固定するより、二人の間や場で何が起きているかを見る方が、次の一手を増やせます。

ナナイで見方をほどく

国語ルート|ナナイ(解く)|問題解決法
国語ルートは、言葉から視座を育てる体系です。
正式な流れは、「読む → 解く → 書き換える」です。
今回は、その中の「ナナイ|解く|問題解決法」に絞ります。
ナナイは、国語ルートの「解く」を担う問題解決法です。
何が起きているか。
なぜそうなっているか。
別の言葉にすると何と言えるか。
三つを行き来し、問題を大きな塊のまま抱えず、扱える形へほどきます。
国語ルートとは、私たちが日本語を通して無意識に使っている、書かれていないもの・身体感覚・複数の意味・相手と場を読む力を意識的に鍛え、「読む → 解く → 書き換える」によって一つの意味世界への固定をほどき、自分の見方を読み、相手の視座へ入り、場〈全体〉まで捉えることで、言葉から視座を育てる

場にナリキル。
場にナリキルとは、空気に合わせて自分を消すことではありません。
自分と相手だけでなく、その場の目的、関係、時間、役割、流れまで含めて全体を見ることです。
自分がどう評価されるかだけを主語にすると、選択肢は狭くなります。
場全体を主語にすると、話す、聞く、待つ、問い直す、順番を変えるなど、同じ状況でも別の行動が見えてきます。
視座|自分 → 相手 → 場〈全体〉  方法|呼吸 → 音 → 空間  ナリキルは、深く入り、離見の見で高く見る。
未来人は「自分」の視座を未来側へ変える実践例。

ここで混同しやすいこと

でも、見方を変えれば何でも解決するわけではありません。
期限、権限、安全、相手の明確な拒否、数字上の制約は、そのまま条件として残します。
場を見ることは同調圧力へ従うことではありません。
場の目的を読んだ結果として、あえて違う意見を出す必要があることもあります。
一つの方法だけで現実のすべてを説明しないことが大切です。

小さく試して、あとで確かめる

今日の一手。
相手が最後に使った名詞を一つ拾い、『それはどういうところが?』と聞く。
一度に全部を変えません。
まず一つだけ現実で試します。
そのあと、『新しい話題を出さなくても会話が続いたか』を観測します。
合えば残し、合わなければ修正します。

すでに使っている力。
日本の仕事や日常では、すでに『相手の言葉から次の問いを作り、話を深める』という調整を使う場面があります。
そこへ新しい特殊能力を足すのではありません。
すでに使っている力を見つけ、必要な場面で意識的に使い直します。

読む。解く。書き換える。
その結果を現実で確かめ、必要なら修正します。
借りた方法をそのまま正解にせず、自分の現実に合わせます。
何を残し、何を変えるかは、最後に自分で決めます。
社会人先生は、知識を教えるための理論ではありません。
現実から逃げるための理論でもありません。
自分への固定をゆるめ、相手へナリキルし、その中で場〈全体〉まで見ることで視座を育て、未来人という「自分」の未来側の判断基準も現在へ持ち込みます。

このテーマを別の角度から読む。
初対面で会話が続かない
人との距離感が分からないとき、どうする?
作文で何を書けばいいか分からないとき、どうする?

  

社会人先生の全体像を読む
この記事で扱った一つの見方を、「現実を動かす技術」全体の中で読みたい方はこちらへ。
公式note|現実を動かす技術

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