仕事の優先順位に迷ったとき、何から始める?|次の一手を決めやすくする

何から始める?

時計は9時を少し回ったところ。

『先にこれを』と資料を開くと、未返信のメッセージが目に入る。

返信を書きかけると、会議資料が気になる。

忙しいのに、仕事が前へ進まない。

この違和感を、そのまま答えにせず、ボケ・ツッコミで読みます。

目次

仕事の優先順位が決められないのは、なぜか

この場面で起きやすいのは、『一番急いで見えるものから触る』『簡単に終わるものから消す』という判断です。

もちろん、それが正しい日もあります。

ただ、急ぎや簡単さだけでは、今日の仕事全体をどこへ進めるかは決まりません。

まず、確認できる事実と、自分が加えている解釈を分けます。

感情や直感を否定するためではありません。

現実のどこまでが事実で、どこからが自分の読みなのかを確かめるためです。

仕事の優先順位が決められないとき、ボケ・ツッコミで何を読むか

国語ルート|ボケ・ツッコミ(読む)|問題発見法

国語ルートは、言葉から視座を育てる体系です。

正式な流れは、「読む → 解く → 書き換える」です。

今回は、その中の「ボケ・ツッコミ|読む|問題発見法」に絞ります。

ボケ・ツッコミは、国語ルートの「読む」を担う問題発見法です。

目の前の現実にある違和感、ズレ、思い込み、前提を読み、「それ、本当?」

「なぜ、そう思った?」

と問いを立てます。

社会人先生における「読む」は、正解を探すことではありません。

「知っているつもり」を手放し、まだ見えていない違いを見つけ、問いを育てることです。

まず、目の前の現実にある違和感やズレを一つだけ拾います。

そして、「それ、本当?」

「なぜ、そう思った?」

と問いを立てます。

答えを急がず、まだ読めていない別の意味がないかを見ます。

社会人先生メソッド|日本語を使ってきた私たちには、すでに読む力がある

日本語を使う日常では、言われていない主語や目的語を文脈から補い、複数の意味からその場に合う意味を選び、相手との関係によって表現を調整しています。

社会人先生は、そこへ新しい特殊能力を足すのではありません。

人を読む力、場を読む力、伝え方を変える力など、すでに使っている力を見つけ、意識的に使い直し、自分メソッドとして育てます。

現場で見えてきたこと

教師として人と向き合う中でも、知識を一方的に渡すだけでは届かない場面があります。

相手を読み、表情や言葉、関係、場を読み直すことで、伝え方そのものを変える必要が見えてきます。

仕事の優先順位を決めるときの注意点

でも、現実には締切がある以上、悠長に視点を変えている時間はない、と感じるかもしれません。

その疑いはもっともです。

だから考える時間を増やすのではなく、三つの仕事を同じ物差しへ一度だけ載せます。

違和感を見つけることは、何でも疑うことではありません。

確認できる事実を残しながら、自分が一つの意味世界へ固定されていないかを読みます。

それでも、現実の見え方・理解・判断を増やすために使える範囲はあります。

一つの方法だけで現実のすべてを説明しないことが大切です. 確認できる事実、相手の反応、身体・状態・環境など、まだ変えてはいけない条件は残します。

今日の仕事を一つに絞るための行動

三つそれぞれについて『遅れると誰が止まるか』『終えると次に何が進むか』を一行だけ書きます。

答えが出たら一つを選び、25分だけ他を閉じます。

25分後に、仕事量ではなく全体の停滞が減ったかを見ます。

一度に全部を変えません。

まず一つだけ現実で試します。

そのあと、何が変わり、何が変わらなかったかを観測します。

合えば残し、合わなければ修正します。

次に似た現実へ出会ったとき、同じ答えを選ぶ必要はありません。

「目の前の事実と、自分が加えている解釈を分け、「それ、本当?」

と一度問い直す」を使い、まず自分で現実を読み直します。

読む。

解く。

書き換える。

その結果を現実で確かめ、必要なら修正します。

現実を確かめたうえで、何を残し、何を変えるかは、最後に自分で決めます。


社会人先生の全体像を読む

この記事で扱った一つの見方を、社会人先生の「現実を動かす技術」全体の中で読みたい方は、こちらへ。

https://note.com/kisha_koku/n/n3190b6bb805d

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この記事を書いた人

きしゃこく先生のアバター きしゃこく先生 報道記者出身の国語教師

報道記者として、東日本大震災の現地取材をはじめ、災害・危機管理や科学技術を取材してきました。現在は国語教師として、取材と教育で培った「読む・問い直す・書き換える」を軸に、大人が自分の現実を動かすための技術を研究・発信しています。

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