事実と解釈が混ざって迷うとき、どうする?|いったん分けて次の一手を考える

事実と解釈、分ける?

昼前、予定外の打ち合わせが入る。

カレンダーの空白が消え、朝に立てた順番が使えなくなる。

その瞬間、『計画どおりでない=今日は失敗』という読みが入り込む。

ここで、国語ルートの「ナナイ(解く)」へ進みます。


予定通りにいかないと焦るのは、なぜか

計画を守ること自体が目的になると、変更は失敗になります。

計画は本来、目的へ進むための仮説です。

条件が変われば、計画のほうを読み直す余地があります。

まず、確認できる事実と、自分が加えている解釈を分けます。

感情や直感を否定するためではありません。

現実のどこまでが事実で、どこからが自分の読みなのかを確かめるためです。

予定通りにいかないと焦るとき、ナナイで何を解くか

国語ルート|ナナイ(解く)|問題解決法

国語ルートは、言葉から視座を育てる体系です。

正式な流れは、「読む → 解く → 書き換える」です。

今回は、その中の「ナナイ|解く|問題解決法」に絞ります。

ナナイは、国語ルートの「解く」を担う問題解決法です。

事実と解釈を分け、「何が起きたか」「なぜそう読んだか」「別の説明は成立するか」を解きます。

一つの意味世界へ固定されると、事実と解釈が混ざります。

ナナイで意味と構造を解くと、変えられない事実を残したまま、判断の幅を取り戻しやすくなります。

次に、何が起きたのかを事実として置きます。

なぜ自分はそう受け取ったのかを解きます。

そのうえで、別の説明が成立するかを確かめます。

社会人先生メソッド|日本語を使ってきた私たちには、すでに読む力がある

日本語を使う日常では、言われていない主語や目的語を文脈から補い、複数の意味からその場に合う意味を選び、相手との関係によって表現を調整しています。

社会人先生は、そこへ新しい特殊能力を足すのではありません。

人を読む力、場を読む力、伝え方を変える力など、すでに使っている力を見つけ、意識的に使い直し、自分メソッドとして育てます。

現場で見えてきたこと

報道記者時代、取材前に何十通りもの想定問答を考えたあと、いったん考えることを手放し、カエルや鳥の声、風、空間へ注意を開いてから相手と向き合っていました。

今振り返ると、十分に仕込み、手放し、相手や場へナリキル実践でした。

予定を変えることと目標を下げることは違う

でも、頻繁に計画を変えると何も積み上がらない、という問題もあります。

だから変更するのは目標ではなく、その日の手段と順番です。

ナナイは、都合よくポジティブに言い換える方法ではありません。

事実へ戻り、複数の説明を比べ、現実と照合できる範囲だけを残します。

それでも、現実の見え方・理解・判断を増やすために使える範囲はあります。

一つの方法だけで現実のすべてを説明しないことが大切です. 確認できる事実、相手の反応、身体・状態・環境など、まだ変えてはいけない条件は残します。

今日の前進を一つ残すための行動

残った時間を見て、『今日の終わりに一つだけ残したい前進は何か』を決めます。

予定表を守れたかではなく、その一つが残ったかを日末に観測します。

一度に全部を変えません。

まず一つだけ現実で試します。

そのあと、何が変わり、何が変わらなかったかを観測します。

合えば残し、合わなければ修正します。

次に似た現実へ出会ったとき、同じ答えを選ぶ必要はありません。

「何が起きたか、なぜそう受け取ったか、どう言い換えられるかを順に整理する」を使い、まず自分で現実を読み直します。

読む。

解く。

書き換える。

その結果を現実で確かめ、必要なら修正します。

現実を確かめたうえで、何を残し、何を変えるかは、最後に自分で決めます。


社会人先生の全体像を読む

この記事で扱った一つの見方を、社会人先生の「現実を動かす技術」全体の中で読みたい方は、こちらへ。

https://note.com/kisha_koku/n/n3190b6bb805d

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

きしゃこく先生のアバター きしゃこく先生 報道記者出身の国語教師

報道記者として、東日本大震災の現地取材をはじめ、災害・危機管理や科学技術を取材してきました。現在は国語教師として、取材と教育で培った「読む・問い直す・書き換える」を軸に、大人が自分の現実を動かすための技術を研究・発信しています。

目次