急な変更が入った日の仕事の迷いを小さくする|場の目的を読むで『次に確認すること』を決める|迷いの始点

急な変更が入った日の仕事の迷いを小さくする|場の目的を読むで『次に確認すること』を決める

同じ出来事なのに、昨日なら決められたことが今日は決められない。そんなとき、能力より先に判断基準を疑えます。仮に次の場面です。朝に立てた予定へ、昼前に急な打ち合わせが入り、午後の作業時間が半分になったとします。予定表を見るたびに『今日はもうダメだ』という感覚が強くなる。でも変わったのは使える時間であって、今日の目的すべてではありません。

最初の一手は、現実を変えることではなく、読み方を分けることです。

目次

答えの前に、問いの位置を見る

計画を守ること自体が目的になると、変更は失敗になります。計画は本来、目的へ進むための仮説です。条件が変われば、計画のほうを読み直す余地があります。 ここで一度、『実際に起きたこと』と『そこへ自分が足した意味』を分けます。答えを増やす前に、判断がどの前提から始まっているかを見るためです。

前提が変わると一手も変わる

社会人先生でいう『場にナリキル』は、空気に合わせて自分を消すことではありません。その場が何のためにあり、誰と誰の関係が動き、いま何を決める必要があるのかを読みます。 『自分がどう見られるか』だけを主語にすると、発言する/黙るの二択になりやすくなります。場全体を主語にすると、質問する、確認する、いったん保留する、別案を置くなど、中間の行動が増えます。 理論を覚えることが目的ではありません。さきほどの具体場面へ戻ったとき、以前とは違う情報が一つ見え、そこから選べる行動が一つ増えることが重要です。

視点を増やす目的は、迷いを長引かせることではありません。見えていなかった条件を一つ増やし、そのぶん次の行動を小さく具体にします。

社会人先生の全体像では、未来人・相手・場へナリキルことで視座を育て、そこで見えた一手を具体へ下ろし、現実の反応を観測してまた修正します。未来を思い込むのではなく、未来が起こり得る条件を現在に増やす、という位置づけです。

都合のよい解釈にしないために

でも、頻繁に計画を変えると何も積み上がらない、という問題もあります。だから変更するのは目標ではなく、その日の手段と順番です。 ただし、場の目的を優先することと、多数派へ従うことは別です。むしろ目的に照らして必要なら、違う意見を出すことが場への貢献になる場合もあります。 それでも使えるのは、結論を決める技術としてではなく、自分が見落としている材料を短時間で増やす技術としてです。

一つ変えたら、一つ観測する

残った時間を見て、『今日の終わりに一つだけ残したい前進は何か』を決めます。予定表を守れたかではなく、その一つが残ったかを日末に観測します。 最後に結果を一つだけ観測します。迷う時間が減ったのか、相手とのズレが減ったのか、次の一手が具体になったのか。気分の良さだけではなく、実際に選択肢が増えたか、確認する相手や情報が明確になったかを見ます。結果が変わらなければ、同じ方法を気合いで繰り返さず、最初に置いた問いを一段戻します。成功か失敗かの二択にせず、何が少し進み、どこでまだ止まったかを分けます。

次に同じ迷いが来たとき、今回と同じ答えを選ぶ必要はありません。同じ読み方がまだ使えるかから確かめます。


社会人先生の全体像を読む

この記事で扱った一つの見方を、社会人先生の「現実を動かす技術」全体の中で読みたい方は、こちらへ。

https://note.com/kisha_koku/n/n3190b6bb805d

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