同じミスを繰り返すとき、何を変える?|失敗を次の行動につなげる

次はどう変える?

二度目の同じミスを見つけた瞬間、失敗は一つの作業ミスではなく『自分の弱さ』に見え始めます。

先週も同じだった。

その記憶が重なるほど、どこを直せばよいかは逆にぼやける。

この違和感を、そのまま答えにせず、ボケ・ツッコミで読みます。


同じミスを繰り返すのは、なぜか

性格や能力で説明すると、原因が自分全体へ広がります。

ところが実際の失敗は、ある時間、ある手順、ある確認の抜けとして起きています。

大きな自己評価より、失敗直前の小さな構造を読むほうが修正できます。

まず、確認できる事実と、自分が加えている解釈を分けます。

感情や直感を否定するためではありません。

現実のどこまでが事実で、どこからが自分の読みなのかを確かめるためです。

同じミスを繰り返すとき、ボケ・ツッコミで何を読むか

国語ルート|ボケ・ツッコミ(読む)|問題発見法

国語ルートは、言葉から視座を育てる体系です。

正式な流れは、「読む → 解く → 書き換える」です。

今回は、その中の「ボケ・ツッコミ|読む|問題発見法」に絞ります。

ボケ・ツッコミは、国語ルートの「読む」を担う問題発見法です。

目の前の現実にある違和感、ズレ、思い込み、前提を読み、「それ、本当?」

「なぜ、そう思った?」

と問いを立てます。

社会人先生における「読む」は、正解を探すことではありません。

「知っているつもり」を手放し、まだ見えていない違いを見つけ、問いを育てることです。

まず、目の前の現実にある違和感やズレを一つだけ拾います。

そして、「それ、本当?」

「なぜ、そう思った?」

と問いを立てます。

答えを急がず、まだ読めていない別の意味がないかを見ます。

現場で見えてきたこと

取材の現場では、考え続けるほど相手が見えなくなることがありました。

そこで、まず徹底的に考え、そのあと呼吸や音、空間へ注意を開く。

頭だけでなく状態を切り替えることを、経験の中で繰り返してきました。

注意力だけを原因にしないための確認

でも、本当に集中力や知識の不足が原因のこともあります。

だから『仕組みのせい』と決めるのも違います。

個人要因と手順要因の両方を候補に残します。

違和感を見つけることは、何でも疑うことではありません。

確認できる事実を残しながら、自分が一つの意味世界へ固定されていないかを読みます。

それでも、現実の見え方・理解・判断を増やすために使える範囲はあります。

一つの方法だけで現実のすべてを説明しないことが大切です. 確認できる事実、相手の反応、身体・状態・環境など、まだ変えてはいけない条件は残します。

再発防止につながる一つの手順

ミスの直前3分だけを再現します。

どの画面を見ていたか、何をコピーしたか、確認を飛ばした理由は何か。

そのうち一つだけ次回の手順へ固定し、次の提出で再発したかを観測します。

一度に全部を変えません。

まず一つだけ現実で試します。

そのあと、何が変わり、何が変わらなかったかを観測します。

合えば残し、合わなければ修正します。

次に似た現実へ出会ったとき、同じ答えを選ぶ必要はありません。

「目の前の事実と、自分が加えている解釈を分け、「それ、本当?」

と一度問い直す」を使い、まず自分で現実を読み直します。

読む。

解く。

書き換える。

その結果を現実で確かめ、必要なら修正します。

現実を確かめたうえで、何を残し、何を変えるかは、最後に自分で決めます。


社会人先生の全体像を読む

この記事で扱った一つの見方を、社会人先生の「現実を動かす技術」全体の中で読みたい方は、こちらへ。

https://note.com/kisha_koku/n/n3190b6bb805d

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この記事を書いた人

きしゃこく先生のアバター きしゃこく先生 報道記者出身の国語教師

報道記者として、東日本大震災の現地取材をはじめ、災害・危機管理や科学技術を取材してきました。現在は国語教師として、取材と教育で培った「読む・問い直す・書き換える」を軸に、大人が自分の現実を動かすための技術を研究・発信しています。

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