「分かりやすく」が伝わらない理由|仕事のすれ違いを減らす一問|迷いの始点

「分かりやすく」が伝わらない理由|仕事のすれ違いを減らす一問

打ち合わせでは『分かりやすく直してください』と確かに伝えた。

翌朝、返ってきた資料を見ると、整ってはいる。

でも、自分が直してほしかった場所とは違う。

説明不足だったのか。

それとも、同じ言葉を別の意味で使っていたのか。

自分だけの位置に固定せず、未来人・相手・場へ深くナリキリます。

目次

説明しても伝わらないのは、なぜか

説明不足は確かに原因の一つです。

ただ、『分かりやすく』の意味を双方が同じだと思い込んでいれば、言葉を増やしてもズレの中心は残ります。

相手は文字量を減らすこと、自分は結論を先に出すことを考えていたかもしれません。

まず、確認できる事実と、自分が加えている解釈を分けます。

感情や直感を否定するためではありません。

現実のどこまでが事実で、どこからが自分の読みなのかを確かめるためです。

説明しても伝わらないとき、未来人・相手・場へどうナリキルか

ととのいルート|実践|未来人・相手・場へナリキル

ととのいルートは、身体・状態・環境から視座を育てる体系です。

正式な構造は、「土台 → 切替 → 実践」です。

今回は、その中の「実践|未来人・相手・場へナリキル」に絞ります。

ととのいルートの実践は、整え、切り替えた状態から、未来人・相手・場の視座・身体性・意味世界へ臨場感を移すことです。

未来人へナリキル。

相手へナリキル。

場へナリキル。

対象へ深く入りながら、離見の見で一段高く見ることで、自分だけの見方に固定されず、より多くの関係を一つの全体として読みます。

土台を整え、「呼吸 → 音 → 空間」で切り替えます。

そのうえで、未来人・相手・場へナリキル。

深く入りながら、離見の見で高く見て、現在の判断・行動へ戻します。

現場で見えてきたこと

報道記者時代、情報が欲しい気持ちが先に立つと、相手ではなく情報を見てしまうことがありました。

相手の話を聞き、相談に乗り、目の前の人に必要な価値を考えるようになってから、信頼の意味が変わりました。

相手の前提を想像だけで決めつけない

でも、毎回相手の前提を丁寧に聞いていたら仕事が遅くなる、という問題もあります。

だから長い面談は要りません。

ズレやすい言葉だけを一つ確認します。

ナリキルは、完成した未来人を演じることでも、相手の気持ちを決めつけることでもありません。

現在地を正確に読み、現実の判断・行動へ戻します。

それでも、現実の見え方・理解・判断を増やすために使える範囲はあります。

一つの方法だけで現実のすべてを説明しないことが大切です. 確認できる事実、相手の反応、身体・状態・環境など、まだ変えてはいけない条件は残します。

説明する前に置きたい一つの質問

依頼するとき、『完成したら、読む人が何をできる状態にしたいですか』を一問置きます。

返ってきた成果物が違ったときも、訂正事項を並べる前に、相手が置いていたゴールを聞きます。

一度に全部を変えません。

まず一つだけ現実で試します。

そのあと、何が変わり、何が変わらなかったかを観測します。

合えば残し、合わなければ修正します。

次に似た現実へ出会ったとき、頭の中だけで答えを出し切る必要はありません。

「未来人・相手・場のうち一つへ深く入り、離見の見で高く見て、現在の判断・行動へ戻す」を使い、身体・状態・環境から視座を育てます。

土台。

切替。

実践。

そのうえで未来人・相手・場へナリキルし、現実の判断・行動へ戻します。

現実を確かめたうえで、何を残し、何を変えるかは、最後に自分で決めます。


社会人先生の全体像を読む

この記事で扱った一つの見方を、社会人先生の「現実を動かす技術」全体の中で読みたい方は、こちらへ。

https://note.com/kisha_koku/n/n3190b6bb805d

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