説明しても伝わらないとき、どうする?|相手に届く伝え方を考える

説明を増やすほど伝わらない?|相手の前提を確かめるシンプルな方法

打ち合わせでは『分かりやすく直してください』と確かに伝えた。

翌朝、返ってきた資料を見ると、整ってはいる。

でも、自分が直してほしかった場所とは違う。

説明不足だったのか。

それとも、同じ言葉を別の意味で使っていたのか。

まず、身体・状態・環境を整え、ナリキリやすい土台をつくります。

目次

説明しても伝わらないのは、なぜか

説明不足は確かに原因の一つです。

ただ、『分かりやすく』の意味を双方が同じだと思い込んでいれば、言葉を増やしてもズレの中心は残ります。

相手は文字量を減らすこと、自分は結論を先に出すことを考えていたかもしれません。

まず、確認できる事実と、自分が加えている解釈を分けます。

感情や直感を否定するためではありません。

現実のどこまでが事実で、どこからが自分の読みなのかを確かめるためです。

説明しても伝わらないとき、ととのいルートの土台をどう整えるか

ととのいルート|土台|身体・状態・環境を整える

ととのいルートは、身体・状態・環境から視座を育てる体系です。

正式な構造は、「土台 → 切替 → 実践」です。

今回は、その中の「土台|身体・状態・環境を整える」に絞ります。

ととのいルートの土台は、お風呂・睡眠・食事・筋トレ・サウナ・散歩などで、身体・状態・環境を整え、未来人・相手・場へナリキリやすい状態を育てることです。

頭で理解していても、身体・状態・環境が乱れていると、現実の場面でいつもの判断や反応へ戻ることがあります。

だから、固定された自分の状態から離れやすい土台を整えます。

いまの身体・状態・環境を読みます。

お風呂、睡眠、食事、筋トレ、サウナ、散歩の中から、その日に無理なく整えられるものを選びます。

目的は健康法を増やすことではなく、未来人・相手・場へナリキリやすい土台をつくることです。

現場で見えてきたこと

取材の現場では、考え続けるほど相手が見えなくなることがありました。

そこで、まず徹底的に考え、そのあと呼吸や音、空間へ注意を開く。

頭だけでなく状態を切り替えることを、経験の中で繰り返してきました。

相手の前提を想像だけで決めつけない

でも、毎回相手の前提を丁寧に聞いていたら仕事が遅くなる、という問題もあります。

だから長い面談は要りません。

ズレやすい言葉だけを一つ確認します。

ととのいは、健康そのものを目的にする体系ではありません。

すべてを毎日完璧に行う必要もありません。

自分の状態に合わせて整えます。

それでも、現実の見え方・理解・判断を増やすために使える範囲はあります。

一つの方法だけで現実のすべてを説明しないことが大切です. 確認できる事実、相手の反応、身体・状態・環境など、まだ変えてはいけない条件は残します。

説明する前に置きたい一つの質問

依頼するとき、『完成したら、読む人が何をできる状態にしたいですか』を一問置きます。

返ってきた成果物が違ったときも、訂正事項を並べる前に、相手が置いていたゴールを聞きます。

一度に全部を変えません。

まず一つだけ現実で試します。

そのあと、何が変わり、何が変わらなかったかを観測します。

合えば残し、合わなければ修正します。

次に似た現実へ出会ったとき、頭の中だけで答えを出し切る必要はありません。

「いまの身体・状態・環境を読み、無理なく整えられる土台を一つ選ぶ」を使い、身体・状態・環境から視座を育てます。

土台。

切替。

実践。

そのうえで未来人・相手・場へナリキルし、現実の判断・行動へ戻します。

現実を確かめたうえで、何を残し、何を変えるかは、最後に自分で決めます。


社会人先生の全体像を読む

この記事で扱った一つの見方を、社会人先生の「現実を動かす技術」全体の中で読みたい方は、こちらへ。

https://note.com/kisha_koku/n/n3190b6bb805d

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この記事を書いた人

きしゃこく先生のアバター きしゃこく先生 報道記者出身の国語教師

報道記者として、東日本大震災の現地取材をはじめ、災害・危機管理や科学技術を取材してきました。現在は国語教師として、取材と教育で培った「読む・問い直す・書き換える」を軸に、大人が自分の現実を動かすための技術を研究・発信しています。

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