会議で発言できないとき、どうする?|緊張をほどいて言葉を出す

会議で空気を読みすぎて言えないとき|場を読む力の使い方

全員が賛成に傾いた会議で、自分のメモだけに一つ懸念が残る。

口に出すほど大きいのか。

黙ってよいのか。

視線を上げるタイミングを迷っているうちに、話は次へ進みそうになる。

この違和感を、そのまま答えにせず、ボケ・ツッコミで読みます。

目次

会議で発言できないのは、なぜか

このとき主語が『自分』だけになると、『嫌われるか』『空気を壊すか』が判断基準になります。

すると、内容の妥当性より自分の安全を優先してしまいます。

まず、確認できる事実と、自分が加えている解釈を分けます。

感情や直感を否定するためではありません。

現実のどこまでが事実で、どこからが自分の読みなのかを確かめるためです。

会議で発言できないとき、ボケ・ツッコミで何を読むか

国語ルート|ボケ・ツッコミ(読む)|問題発見法

国語ルートは、言葉から視座を育てる体系です。

正式な流れは、「読む → 解く → 書き換える」です。

今回は、その中の「ボケ・ツッコミ|読む|問題発見法」に絞ります。

ボケ・ツッコミは、国語ルートの「読む」を担う問題発見法です。

目の前の現実にある違和感、ズレ、思い込み、前提を読み、「それ、本当?」

「なぜ、そう思った?」

と問いを立てます。

社会人先生における「読む」は、正解を探すことではありません。

「知っているつもり」を手放し、まだ見えていない違いを見つけ、問いを育てることです。

まず、目の前の現実にある違和感やズレを一つだけ拾います。

そして、「それ、本当?」

「なぜ、そう思った?」

と問いを立てます。

答えを急がず、まだ読めていない別の意味がないかを見ます。

社会人先生メソッド|日本語を使ってきた私たちには、すでに読む力がある

日本語を使う日常では、言われていない主語や目的語を文脈から補い、複数の意味からその場に合う意味を選び、相手との関係によって表現を調整しています。

社会人先生は、そこへ新しい特殊能力を足すのではありません。

人を読む力、場を読む力、伝え方を変える力など、すでに使っている力を見つけ、意識的に使い直し、自分メソッドとして育てます。

現場で見えてきたこと

教師として人と向き合う中でも、知識を一方的に渡すだけでは届かない場面があります。

相手を読み、表情や言葉、関係、場を読み直すことで、伝え方そのものを変える必要が見えてきます。

空気を読むことと黙ることは同じではない

でも、場によっては本当に時間がなく、細かい論点を全部出すほど会議が進まないこともあります。

だから何でも言えばよいわけではありません。

場の目的に必要な情報かを一度判定します。

違和感を見つけることは、何でも疑うことではありません。

確認できる事実を残しながら、自分が一つの意味世界へ固定されていないかを読みます。

それでも、現実の見え方・理解・判断を増やすために使える範囲はあります。

一つの方法だけで現実のすべてを説明しないことが大切です. 確認できる事実、相手の反応、身体・状態・環境など、まだ変えてはいけない条件は残します。

会議で必要な一言を出すための行動

『この懸念を今言わないと、決定後に何が戻れなくなるか』を一つ考えます。

戻れるならメモして後で確認。

戻れないなら、『反対ではなく確認です』と前置きして一問だけ出します。

一度に全部を変えません。

まず一つだけ現実で試します。

そのあと、何が変わり、何が変わらなかったかを観測します。

合えば残し、合わなければ修正します。

次に似た現実へ出会ったとき、同じ答えを選ぶ必要はありません。

「目の前の事実と、自分が加えている解釈を分け、「それ、本当?」

と一度問い直す」を使い、まず自分で現実を読み直します。

読む。

解く。

書き換える。

その結果を現実で確かめ、必要なら修正します。

現実を確かめたうえで、何を残し、何を変えるかは、最後に自分で決めます。


社会人先生の全体像を読む

この記事で扱った一つの見方を、社会人先生の「現実を動かす技術」全体の中で読みたい方は、こちらへ。

https://note.com/kisha_koku/n/n3190b6bb805d

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この記事を書いた人

きしゃこく先生のアバター きしゃこく先生 報道記者出身の国語教師

報道記者として、東日本大震災の現地取材をはじめ、災害・危機管理や科学技術を取材してきました。現在は国語教師として、取材と教育で培った「読む・問い直す・書き換える」を軸に、大人が自分の現実を動かすための技術を研究・発信しています。

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