仕事に着手できないのは準備不足?|最初の検証単位を小さくする|変えない条件

できないのは準備不足?

資料は十分ある。

机に座る時間も取った。

それでも、最初の一文を書こうとすると別の参考資料を探し始める。

『もう少し準備してから』が何度も延長され、本文だけが始まらない。

自分だけの位置に固定せず、未来人・相手・場へ深くナリキリます。

目次

完璧主義で行動できないのは、なぜか

準備は必要です。

ただ、完成前提で最初の行動を評価すると、最初の行動は必ず不足して見えます。

0から1へ進む仕事を、80から100へ仕上げる基準で見ているからです。

まず、確認できる事実と、自分が加えている解釈を分けます。

感情や直感を否定するためではありません。

現実のどこまでが事実で、どこからが自分の読みなのかを確かめるためです。

完璧主義で行動できないとき、未来人・相手・場へどうナリキルか

ととのいルート|実践|未来人・相手・場へナリキル

ととのいルートは、身体・状態・環境から視座を育てる体系です。

正式な構造は、「土台 → 切替 → 実践」です。

今回は、その中の「実践|未来人・相手・場へナリキル」に絞ります。

ととのいルートの実践は、整え、切り替えた状態から、未来人・相手・場の視座・身体性・意味世界へ臨場感を移すことです。

未来人へナリキル。

相手へナリキル。

場へナリキル。

対象へ深く入りながら、離見の見で一段高く見ることで、自分だけの見方に固定されず、より多くの関係を一つの全体として読みます。

土台を整え、「呼吸 → 音 → 空間」で切り替えます。

そのうえで、未来人・相手・場へナリキル。

深く入りながら、離見の見で高く見て、現在の判断・行動へ戻します。

現場で見えてきたこと

報道記者時代、情報が欲しい気持ちが先に立つと、相手ではなく情報を見てしまうことがありました。

相手の話を聞き、相談に乗り、目の前の人に必要な価値を考えるようになってから、信頼の意味が変わりました。

質を落とさないために残す条件

でも、質を落として早く出せばよい、という話ではありません。

戻せない判断や安全に関わる仕事は、準備を厚くする必要があります。

ここで小さくするのは成果物ではなく、最初の検証単位です。

ナリキルは、完成した未来人を演じることでも、相手の気持ちを決めつけることでもありません。

現在地を正確に読み、現実の判断・行動へ戻します。

それでも、現実の見え方・理解・判断を増やすために使える範囲はあります。

一つの方法だけで現実のすべてを説明しないことが大切です. 確認できる事実、相手の反応、身体・状態・環境など、まだ変えてはいけない条件は残します。

今日すぐ着手するための行動

完成稿ではなく、『見出しを三つ置く』『一番重要な図だけ作る』『一人に一問だけ聞く』のどれかを選びます。

終えたら、完成度ではなく次に必要な情報が増えたかを見ます。

一度に全部を変えません。

まず一つだけ現実で試します。

そのあと、何が変わり、何が変わらなかったかを観測します。

合えば残し、合わなければ修正します。

次に似た現実へ出会ったとき、頭の中だけで答えを出し切る必要はありません。

「未来人・相手・場のうち一つへ深く入り、離見の見で高く見て、現在の判断・行動へ戻す」を使い、身体・状態・環境から視座を育てます。

土台。

切替。

実践。

そのうえで未来人・相手・場へナリキルし、現実の判断・行動へ戻します。

現実を確かめたうえで、何を残し、何を変えるかは、最後に自分で決めます。


社会人先生の全体像を読む

この記事で扱った一つの見方を、社会人先生の「現実を動かす技術」全体の中で読みたい方は、こちらへ。

https://note.com/kisha_koku/n/n3190b6bb805d

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この記事を書いた人

きしゃこく先生のアバター きしゃこく先生 報道記者出身の国語教師

報道記者として、東日本大震災の現地取材をはじめ、災害・危機管理や科学技術を取材してきました。現在は国語教師として、取材と教育で培った「読む・問い直す・書き換える」を軸に、大人が自分の現実を動かすための技術を研究・発信しています。

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