資料は十分ある。
机に座る時間も取った。
それでも、最初の一文を書こうとすると別の参考資料を探し始める。
『もう少し準備してから』が何度も延長され、本文だけが始まらない。
まず「それ、本当?」
と問い、まだ見えていない違いを読みます。
完璧主義で行動できないのは、なぜか
準備は必要です。
ただ、完成前提で最初の行動を評価すると、最初の行動は必ず不足して見えます。
0から1へ進む仕事を、80から100へ仕上げる基準で見ているからです。
まず、確認できる事実と、自分が加えている解釈を分けます。
感情や直感を否定するためではありません。
現実のどこまでが事実で、どこからが自分の読みなのかを確かめるためです。
完璧主義で行動できないとき、ボケ・ツッコミで何を読むか
国語ルート|ボケ・ツッコミ(読む)|問題発見法
国語ルートは、言葉から視座を育てる体系です。
正式な流れは、「読む → 解く → 書き換える」です。
今回は、その中の「ボケ・ツッコミ|読む|問題発見法」に絞ります。
ボケ・ツッコミは、国語ルートの「読む」を担う問題発見法です。
目の前の現実にある違和感、ズレ、思い込み、前提を読み、「それ、本当?」
「なぜ、そう思った?」
と問いを立てます。
社会人先生における「読む」は、正解を探すことではありません。
「知っているつもり」を手放し、まだ見えていない違いを見つけ、問いを育てることです。
まず、目の前の現実にある違和感やズレを一つだけ拾います。
そして、「それ、本当?」
「なぜ、そう思った?」
と問いを立てます。
答えを急がず、まだ読めていない別の意味がないかを見ます。
社会人先生メソッド|日本語を使ってきた私たちには、すでに読む力がある
日本語を使う日常では、言われていない主語や目的語を文脈から補い、複数の意味からその場に合う意味を選び、相手との関係によって表現を調整しています。
社会人先生は、そこへ新しい特殊能力を足すのではありません。
人を読む力、場を読む力、伝え方を変える力など、すでに使っている力を見つけ、意識的に使い直し、自分メソッドとして育てます。
現場で見えてきたこと
取材の現場では、考え続けるほど相手が見えなくなることがありました。
そこで、まず徹底的に考え、そのあと呼吸や音、空間へ注意を開く。
頭だけでなく状態を切り替えることを、経験の中で繰り返してきました。
質を落とさないために残す条件
でも、質を落として早く出せばよい、という話ではありません。
戻せない判断や安全に関わる仕事は、準備を厚くする必要があります。
ここで小さくするのは成果物ではなく、最初の検証単位です。
違和感を見つけることは、何でも疑うことではありません。
確認できる事実を残しながら、自分が一つの意味世界へ固定されていないかを読みます。
それでも、現実の見え方・理解・判断を増やすために使える範囲はあります。
一つの方法だけで現実のすべてを説明しないことが大切です. 確認できる事実、相手の反応、身体・状態・環境など、まだ変えてはいけない条件は残します。
今日すぐ着手するための行動
完成稿ではなく、『見出しを三つ置く』『一番重要な図だけ作る』『一人に一問だけ聞く』のどれかを選びます。
終えたら、完成度ではなく次に必要な情報が増えたかを見ます。
一度に全部を変えません。
まず一つだけ現実で試します。
そのあと、何が変わり、何が変わらなかったかを観測します。
合えば残し、合わなければ修正します。
次に似た現実へ出会ったとき、同じ答えを選ぶ必要はありません。
「目の前の事実と、自分が加えている解釈を分け、「それ、本当?」
と一度問い直す」を使い、まず自分で現実を読み直します。
読む。
解く。
書き換える。
その結果を現実で確かめ、必要なら修正します。
現実を確かめたうえで、何を残し、何を変えるかは、最後に自分で決めます。
社会人先生の全体像を読む
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