やることが多すぎて優先順位を決められないときの3分整理|未来側の判断基準を借りるで確認点をつくる|最初の一問

やることが多すぎて優先順位を決められないときの3分整理|未来側の判断基準を借りるで確認点をつくる

同じ出来事なのに、昨日なら決められたことが今日は決められない。そんなとき、能力より先に判断基準を疑えます。仮に次の場面です。午前9時。画面には『11時までに上司へ資料修正』『12時までに顧客へ返信』『15時の会議資料を準備』の三つが並んでいるとします。どれも遅らせたくない。そこで三つを行ったり来たりすると、20分たっても何一つ終わっていません。

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まず、動かせない事実を確認する

この場面で起きやすいのは、『一番急いで見えるものから触る』『簡単に終わるものから消す』という判断です。もちろん、それが正しい日もあります。ただ、急ぎや簡単さだけでは、今日の仕事全体をどこへ進めるかは決まりません。 ここで一度、『実際に起きたこと』と『そこへ自分が足した意味』を分けます。答えを増やす前に、判断がどの前提から始まっているかを見るためです。

ここで視点を移してみる

社会人先生でいう『未来人にナリキル』は、未来を予言することではありません。実現したい未来へ育った自分なら、いま何を重要だと見て、何を選ぶか。その判断基準を現在へ一時的に借りる練習です。 不安が強い場面では、目先の損失だけが大きく見えます。未来側の基準を置くと、今日の快・不快とは別に、『何を積み上げれば次の選択肢が増えるか』を考えられます。未来を思い込むのではなく、現在の判断材料を増やします。 理論を覚えることが目的ではありません。さきほどの具体場面へ戻ったとき、以前とは違う情報が一つ見え、そこから選べる行動が一つ増えることが重要です。

社会人先生の全体像では、未来人・相手・場へナリキルことで視座を育て、そこで見えた一手を具体へ下ろし、現実の反応を観測してまた修正します。未来を思い込むのではなく、未来が起こり得る条件を現在に増やす、という位置づけです。

ここで区別したいのは、『見方を変える』ことと『都合よく考える』ことです。変えないのは確認できる事実。動かしてよいのは、事実へ足した意味と、そこから選んでいた判断です。

ここで決めつけない

でも、現実には締切がある以上、悠長に視点を変えている時間はない、と感じるかもしれません。その疑いはもっともです。だから考える時間を増やすのではなく、三つの仕事を同じ物差しへ一度だけ載せます。 でも、未来人を演じれば現実が自動的に変わるわけではありません。現在地、資源、締切、他者の事情は読みます。未来側から見た一手も、実際に動き、結果を観測して修正する必要があります。 それでも使えるのは、結論を決める技術としてではなく、自分が見落としている材料を短時間で増やす技術としてです。

今日できる確認へ落とす

三つそれぞれについて『遅れると誰が止まるか』『終えると次に何が進むか』を一行だけ書きます。答えが出たら一つを選び、25分だけ他を閉じます。25分後に、仕事量ではなく全体の停滞が減ったかを見ます。 最後に結果を一つだけ観測します。迷う時間が減ったのか、相手とのズレが減ったのか、次の一手が具体になったのか。気分の良さだけではなく、実際に選択肢が増えたか、確認する相手や情報が明確になったかを見ます。結果が変わらなければ、同じ方法を気合いで繰り返さず、最初に置いた問いを一段戻します。成功か失敗かの二択にせず、何が少し進み、どこでまだ止まったかを分けます。

判断基準は、頭の中だけでは完成しません。使って、現実から返事をもらい、必要なところだけ直します。


社会人先生の全体像を読む

この記事で扱った一つの見方を、社会人先生の「現実を動かす技術」全体の中で読みたい方は、こちらへ。

https://note.com/kisha_koku/n/n3190b6bb805d

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