場にナリキルとは? 人間関係で使う具体例

場にナリキルとは? 人間関係で使う具体例

頼まれると断れない。そんな場面では、答えを増やすほど迷いが深くなることがあります。まず、何が起きているかと、自分がそこへどんな意味を与えているかを分けて見ます。

たとえば人間関係で、最初の反応が『このままではだめだ』だったとします。その言葉を結論にせず、事実として確認できることと、自分の解釈を二列に分けるだけでも、次に確認すべきことが変わります。

目次

一つの反応を、結論にしない

いまの答えを探す前に、何を基準に答えを出しているのかを見る。見方が一つに固定されたままでは、その見方の中だけで答えを探すことになります。そこで「場にナリキル」を使い、同じ事実を別の位置から読み直します。

見方が変わると、見える情報が変わる

場にナリキルとは、空気に合わせて自分を消すことではありません。その場が何のためにあり、誰と誰の関係が動いていて、いま何が求められているのかを読むことです。

場の目的が見えると、自分がどう評価されるかだけを基準にしなくて済みます。発言するか、先に聞くか、提案するか。同じ自分でも、場全体を主語にすると選べる行動が増えます。

現実の条件は消えない

もちろん、見方を変えただけで、締切や相手の事情、組織のルールまで消えるわけではありません。変えるのは事実ではなく、事実から何を読み、何を次の判断材料にするかです。

周囲へ無条件に合わせることとは違います。場の目的と自分の役割を見たうえで、あえて違う意見を出す必要があることもあります。

ここで扱っているのは、事実そのものを書き換える方法ではありません。確認できる現実を残したまま、どの前提から読み、どの判断を選ぶかを増やすための実践です。

小さく確かめる

次に頼まれると断れない瞬間が来たら、『確認できる事実』『いまの解釈』『別の見方なら何を確認するか』を一つずつ書きます。正解を決めるより、判断材料が一つ増えたかを観測してください。

一度でうまくいったかどうかだけで判定せず、実際に動いたあとに、相手の反応、自分の迷い方、次の一手の出やすさを見ます。違えばまた読み直します。

どの見方を採用するかは、最後は自分で決めることになります。だからこそ、一つの反応をそのまま結論にせず、次に似た場面が来たときに使える問いを一つ持ち帰ることが大切です。

ここで一度、人間関係という場面へ戻します。頼まれると断れないときに必要なのは、いきなり正解を決めることではありません。確認できる事実、いまの解釈、場にナリキルで見たときに増える情報を分けると、判断を急がずに次の確認点を一つ選べます。

この方法が役に立ったかは、気分の良さだけでは判定しません。次の一手が具体化したか、確認すべき相手や情報が明確になったか、同じ場面で以前と違う判断が一つ選べたかを観測します。違えば、その結果を材料にもう一度読み直します。

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